文久小紋は二枚型で染めた凝った江戸小紋で、
細かい文様と大きい柄が混在する独特な御着物です。
ぱっと目に飛び込んでくる楓の柄があたかも星のようにも見え、
江戸末期のデザインとは思えないポップな可愛さがあります。
遠目には縞模様に見えますが、
藤の花と竹の柄でデザインされており、
数ある文久小紋では珍しい縞のモチーフになっております。
楓の中には江戸小紋の柄も散りばめられており、
古典の味わいも感じつつモダンな雰囲気も併せ持つ
飽きのこない御着物です。
このお着物の一番のポイントは
この可愛らしい珊瑚色とクリーム色の組み合わせです。
スウィーツを思わせる甘い色使いで、
女子力アップ間違いなしです！！

【錦裳】という名称の変わり一越縮緬です。
緯糸に強撚糸と共に甘撚りの糸をいれることにより、縮みを最小限におさえた縮緬生地です。
しわになりにくくしなやかで、程よいシャリ感を併せ持つ、肌なじみの良い生地になっております。
染上がりの表情に深みが出るのが特徴の丹後で織られた白生地です。　　

※３枚目の画像・・・一枚目（主型）の型紙だけ糊置きしたものと、二枚目（消し型）の型も付けたあとの違い。
※４枚目の画像・・・型紙の画像はこの商品の型紙ではなく、文久小紋の二枚型の見本です。

伊勢の白子で彫られた伊勢型紙を用い、古来より変わらず伝承された技法で防染糊を置き柄付けをしております。
一枚の型では表現できない精緻な柄を染め上げる為に、柄を分解して二枚の型紙に彫り上げております。
江戸小紋は通常一枚型で染め上げておりますが、文久小紋はその二枚の型を用い寸分違わず重ねて糊置きし、その後、【しごき染め】という江戸小紋特有の染めを施しておりますが、その中でも特に希少な染色法として手付けにこだわりをもって制作しております。
※しごき染めとは・・・型置きをした生地の上に、糊の中に染料を混ぜた色糊をしごいて付けていく技法です。
※手付けとは・・・http://www.chikusen.co.jp/product/chikusenkomon/

藤の花と竹の縞模様に、梅と楓が配されています。
その楓の中に亀甲や青海波の模様が染められた大変凝った文久小紋です。
どれも和のモチーフなのですが楓の柄があたかも星のようにも見えるモダンな柄です。
江戸末期のデザインとは思えないポップな可愛さがあります。
こちらも熟練した職人が少しのズレも許されない仕事をして染め上げております。
http://www.chikusen.co.jp/product/chikusenkomon/

【コーディネートに関して】
なんともいえない珊瑚色の可愛らしいポップな文久小紋です。
白磁色の手描き更紗帯で、珊瑚色をより綺麗に映る色合わせにしました。
帯には朱系の色が多く使われており、着物との調和が感じられるコーディネートです。
※こちらの商品は反物のみで、帯は別売りです。

完売しております商品、別染めのご注文を承っております。
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